登場人物
初めまして。夢未です。ひょんなことから相手役を務めることになりました。ドゾヨロシク
フルネームは紹介せんのか? 珍しい苗字なのに
別にいいよ……
フッ。英語風の語順なら夢未–賀知、なんてな
その言いかたはめて!
趣味数???
そんなことより! 『趣味数』ってなんなの?!
そんなん知るわけないっしょ。てか⸺
短くしすぎ!
そうか? ブログ開設に当たり手引き的なページや動画を各種拝見したところ、「短くてインパクトのあるタイトルが良い」と推奨されていたんでな。インパクトは謎だが、短くはなっとるだろ?
そうかもだけど、・り・す・ぎ! てっきりアレかと思ったよ
「アレ」とは?
☝賀知夢未: さぁ、おまえの趣味(???)を数えろ!
⸺的な?
なんとも『罪』な勘違いを……
まっ、趣味数の意味は何となくわかったけど、趣味で数学をるなんて変態だね
むむっ。随分な言われようだが、その程度の雑言など⸺
⸺が、その発言は危険が危ない。全国にいらっしゃる趣味数な方々に甚だ失礼では?
そっか。これってブログ記事だから、色んな人が読む可能性(www)があるんだった……
全国の趣味数な皆さん、ドモスミマセンデシタ
実に棒読みな謝罪。お前さんが数学を毛嫌いしているとはいえ……
そうそう。数学に限らず、理系の細かい話とか聞くと鳥肌が立つってゆ〜か
あるいは全身に発疹が出るとか?
それはガチのアレルギー!
賀知だけに?(笑)
(☝ドヤ顔?)
ドヤ顔でオヤジギャグとか、最低
ときに、アレルギーは英語読みではないな
えっ、そうなの? なら英語ではなんて言うん?
綴りは allergy ゆえ、強引にローマ字読みするとアレルギーと読めんこともない。だがしかし、実際の英語の発音を片仮名外来語風に書くと『アラジー』
ウソでしょ!
いきなり『アラジー』とか言われても、アレルギーのことだってわかんないよ
いや、事実。『アレルギー 英語』で Google 検索するとGoogle 翻訳窓が出てくるはずなので、スピーカー印 (🔊) を押して発音を聴いてみるが良い
(☝ Google 翻訳窓のスピーカー印は形が少し違います)
本当かなぁ。どれどれ
(☝と言いつつスマホ操作……)
(注: Google翻訳窓のスピーカー印をクリックしても、この謎の発音お姉さん(伏線?)は現れませんので、悪しからず)
……マジだ
同様な単語としてエネルギー (energy) もある。英語発音を外来語風に書くと『エナジー』
(参考:『エネルギー 英語🔍』で🔊⇒エナジー)
確かにエナジーって言うけどね。てか、エネルギーの英語読みがエナジーなんだ……
左様
じゃ、アレルギーとかエネルギーって書くのはなぜ? 適当にローマ字読みしたわけ?
いや。恐らくドイツ語の発音
なしてドイツ語?
明治時代前後、科学技術や医学などはドイツから学ぶ場合が多かったらしく、その手の分野ではドイツ語由来の外来語が結構ある模様
それって⸺
☝賀知夢未: ドイツの科学は世界一ィィィ!
⸺的な? って、そうだ。Google 翻訳窓でドイツ語の発音も聴けるかな?
『アレルギー ドイツ語🔍』でいけるはず。なお、ドイツ語の発音は第二次世界大戦後、英語の影響などで少し変わっているそうで、母音の後ろに続くRの音がかなり母音化している感触。結果、アレルギーではなく『アラギー』のように聞こえる
どれどれ、っと
(☝そしてスマホ操作……)
……なるほど、アラギー
(参考:『エネルギー ドイツ語🔍』で🔊⇒エナギー)
数学分野でも、ベクトルやテンソルの読みはドイツ語由来な雰囲気。英語だと『ヴェクター』(vector)、『テンサー』(tensor) だし。そして今のドイツ語では、『ヴェクトァ』(Vektor)、『テンゾァ』(Tensor) てな感じ
(参考:『ベクトル 英語🔍』で🔊⇒ヴェクター、『テンソル 英語🔍』で🔊⇒テンサー、『ベクトル ドイツ語🔍』で🔊⇒ヴェクトァ、『テンソル ドイツ語🔍』で🔊⇒テンゾァ)
数学の用語は別に訊いてないし
ああ、そうかい
(☝少し怒?)
とか言いつつ実は、数学そのものの話よりかは面白かったりして
話が逸れたけど、趣味数って普通の数学と何か違うの?
『普通の数学』とな? 実に哲学的な質問
そんな大袈裟なもんじゃないでしょ。小学校、は算数だけど、中学や高校で習う数学、みたいな
小中高の算数や数学は18世紀ごろまでの古典(?)数学的で、現実の世界というか物理的なイメージや直感に引き摺られている印象
むむ……
その後、大学で理系の学科に進むと微分積分⸺高校で学ぶ内容の上乗せ⸺や線形代数などを学ぶが、これらは19世紀ごろに厳密化が進められた数学の段階となり、雰囲気がかなり変わってくる。この違いに戸惑って辛い思いをする学生が多い予感。まあ、わしもそうだったが
(☝微分積分におけるイプシロン-デルタ(ε-δ)論法が典型例でしょうか?)
むむむ……
そして数学科で学ぶ数学ともなると、19世紀後半から20世紀にかけてカントール (G. Cantor) 先生に始まる集合論やヒルベルトプログラム (Hilbert’s program) などによって思い切りイデアの世界(?)に抽象化された体系と化しており、わし的な所感としては相当な慣れが求められる形態だ
フッ……。調子に乗ったおっちゃんがイミフなことを長々と語っとりますが、高校の段階で数学に見切りをつけたあたしには無縁な話なのでした
てへっ❤
うーむ。高校の途中で数学から離れた者に、その段階までの範囲が普通の数学などと視野の狭い主張をされても、何か違うというか……
(☝いかにもマニア/オタク的なウザい発言?)
へぇへぇ。長年に渡って趣味数を拗らせてきたおっちゃんに『普通の』数学とか訊いたあたしが愚かでした
なら言いかたを変えて、本職の数学⸺プロ数?⸺と趣味数はどこが違うの?
プロ数と趣味数の違いと申したか? それはそれで深いな
うっ、ヤバ
わしのように工学系の学科に進んだ者だと、まあ応用数学的なんだが、あれこれ含めると話がややこしくなるゆえ、ここでは純粋数学的な場合に限るとしよう。で、独断と偏見で短く言うと⸺
大差ない
☝賀知夢未+α(伏線?): な、なんだって〜!
まず、プロ数でも趣味数でも、従事者は皆、金儲けなどのためではなく、好きで勤しまれる。多分
数学が好きとかシンジラレナ〜イ
ふむ。確かに数学の場合、好きな人と嫌いな人の差がとりわけ激しい気がする。その真因と対策を完全に解明できたら、数学教育は大きく変わるのかも知れん
(☝大袈裟?)
好き嫌いはいいとして、本職と趣味では追求する分野とか違うんでは?
多少の傾向はあると思う。例えば、数理パズルの解法や数理的なゲームの必勝法といった議論は、趣味数の人が好みそうな分野かもしれん。まあ、わしもだが
ほれほれ、やっぱし
しかし、趣味数の人でも本職が追求するガチ(?)な分野に邁進することがあるし、逆に本職の人がゲームの必勝法的な分野で大きく貢献していることもある
え〜? 趣味数の人がガチな分野なんてやんの〜? てゆっか、そもそもガチな分野って何?
くっ
(☝耐える夢未)
む〜ん
(☝更に気合で堪えるが……)
ぐぬぬぬ💦
(☝もう駄目ぽ?)
勿論、ほかのパターンも色々あると思うが……
☝賀知夢未: ばなな
なんじゃ、そりゃ?
(☝このオヂサンは夢未さんのボケ(?)に反応しないことが多いのですが、余りにも謎な言動については、つい反応してしまうこともある、と)
ふう……
えっと、それから……本職の数学者がゲームの必勝法とか研究すんのかい?
ふむ。具体例としては、 J. H. Conway 先生が⸺
誰、その人?
何っ! コンウェイ (Conway) 先生を知らんとな?
知りませ〜ん❤
むぅ……。数学に興味がなければ、まあそうなのかも知れんな……。コンウェイ (Conway) 先生は位相幾何学や有限群論など、主流の数学分野でも多くの業績を残されているゆえ、数学科出身者などなら大抵、知っとるはずなんだが……
(☝多分、恐らく、きっとそう)
あっそ。で、その筋では有名っぽいコン・ウェ〜イ先生がどうしたん?
コンウェイ (Conway) 先生な!
……先生は組合せゲーム理論 (Combinatorial Game Theory) の開祖的な業績も残されている。要するに、ある種の数理ゲームについて、必勝法などを数学的に考察する分野だ。『数学ゲーム必勝法 (Winning Ways for Your Mathematical Plays)』という書籍も出版されているぞ
ふ〜ん?
(☝ まるで興味がない?)
(☟ 相方の無関心など全く気にしない体で)
正確に言うと、impartial games については、Conway 先生以前に Sprague & Grundy 先生方が深い体系を確立されていたんだが、Conway 先生と何人かの協力者が partisan games も含めた枠組みを確立された
(参考: (『Sprague ドイツ語🔍』で🔊⇒シュプラーク?、ですがその日本語翻訳は『スプレイグ』、『Grundy 英語🔍』で🔊⇒グランディ?、こちらの日本語翻訳は『グランディ』)
- 数学的な解説に慣れていない人は、impartial games や partisan games のリンクを辿って解説を見ても、あまり幸せになれない気がします……。
- 日本語では、impartial games は『不偏ゲーム』、partisan games は『非不偏ゲーム』と呼ぶのが一般的なようです。『非不偏』は二重否定的で今一つな気もしますが……。
- partisan games は『偏りのあるゲーム』とすることがあり、その場合、『不偏』の対義語は『偏向』のようですので、例えば『偏向ゲーム』でしょうか。
- partisan games は『偏りがあってもよいゲーム』⸺つまり不偏ゲームを含む⸺とすることもあり、その場合、例えば『可偏ゲーム』でしょうか……お粗末
フッ。またもや思い切りイミフだけど、本職の数学者がゲームっぽいナニカに手を出すもある、って雰囲気は感じた、かも知んない
てなで、本職の人と趣味の人がどんな分野を手掛けるかの境界はかーなーり曖昧だ
う〜ん。どっちも好きでってて中身も違いが少ないとなると、どこが違うんだってばよ
だから、り本質的な違いはないと言っとる。強いて言えば、プロは研究者の実力競争で勝ち残ったデキる人々だし、研究に掛ける熱意や時間などもずっと多いから、大きな業績を残すのは大抵プロだな
プロの方がハイパワー! って、考えてみたらスポーツ分野とかでもアマよりプロの方が普通は凄いよね……
そう言えば、数学科に行った学生さんは全員、数学の研究者になるの?
数学の『研究』自体で給料を貰う人の意味だとすると、全員ではないぞ。数学科出身ではない身実体験的には知らんが、わしが行った学科からの類推では、学部生⇒修士課程⇒博士課程⇒ポスドク⇒助教⇒准教授⇒教授といった典型的(?)な研究者の道を突き進む人は極一部だ
(注: 大学関係以外の公的私的な研究機関に勤務する路線もありますが、(純粋)数学分野では、その手の機関は寡少のような……)
別に数学に限らんだろ? 例えば、サッカー好きな青少年は結構いるが、プロのサッカー選手になる人はほんの一握り、的な
それもそっか。じゃ、その一握りの人になるには、どうすればいいの?
基本的には研究者としての実力だが、厳しい選抜過程もある
なるほど。まっ、スポーツ選手とかもそんな感じだし
まず、大学や大学院には入試があるから、それらを突破せんとな。当然、合格できなければその時点でアウト
いきなり受験戦争……
大学院以降は、まあ研究者という感じになっていくが、研究者たるもの、注目される研究成果を出さねばならん。博士課程辺りになると最前線の研究に近くなるんで、良い研究成果を挙げるのは大変だ。この段階で研究が迷走して断念する状況も無きにしも非ず。研究というのは、多くの失敗の積み重ねの中から成功を勝ち取るものゆえ
ふ〜ん。研究ってタイヘンダネ
(☝棒読み? 夢未さんは研究者など目指してませんし?)
、ポスドクぐらいまでは収入が厳しい場合があるんで、親が金持ちとかバイトしてでも頑張るとかでなければ、安定収入のある道に転向するかもな
金も要るんか〜い!
更に日本では、ポスドクに突入すると企業への就職が微妙になりがちって傾向もあり、研究によほどの自信がなければ、博士課程修了時に就職の決断も必要かと思われ
世知辛い話ktkr(キタコレ)
助教以降は、まあ安定した研究生活かも知れん。そこに達するまでに相当、絞り込まれてはいるけどな。勿論、もっと上り詰めようと思えば、いわゆる出世競争があるわけだが。このステージになると、継続的な研究成果以外にも、人間関係や政治能力的なもの、上席が詰まっているか否かの運、なども関係してくるかも
そこまでしても上を目指すものなんだね。人間だもの?
妙に哲学的な方向だな。実際のところ出世を目指す動機としては、一般的な昇給、名誉欲等もあるだろうが……。研究職に特有な動機として、より多くの研究費獲得って側面も大きいはず。金が足りなければ大規模実験等ができず更なる成果が出せない、的な? もっとも、(純粋)数学分野では⸺多少の例外を除き⸺さほど研究費は必要ない気がする
出世の動機までは訊いてないんだけど。蛇足乙
むっ!
さて、一握りになるのが大変ってのは分かったかもだけど、そこから漏れた人は何してるん?
工学系ならそうかもしれないけど、数学科出身の人はどうなん?
数学科出身の知り合いから聞いた話では⸺
ね。好きで数学科に行ったけど研究者の道に残らなかった人なら、趣味数しててもおかしくないか〜。でも、おっちゃんは数学科出身じゃないのに趣味数してるんでしょ? 、アレだ〜
アレってなんじゃい?!
言うと土下座かもだから言わな〜い❤
そりゃはっきり言っとるも同然じゃろが!
HAHAHA😀
こんなでHAHAHA返しされるとは……
それはさておき、数学科出身以外でも理系なら手段として数学を使うから、趣味数しても別に変ではなかろうが。理系なのか微妙だが経済学も数学バリバリだし。そういえば『哲学者のための圏論』的な解説を見た記憶があるが、圏論はどう見ても数学、哲学系でも数学っぽい人がいると推察される
そっか。とすると、趣味数しそうな人って、実は結構いる?
日本人の何パーセントかまでは知らんが。そのうえ、文科省「科学技術賞」を受賞された教育系YouTuberのヨビノリたくみ先生が日々、理系比率向上に貢献されているし
(参考: 学習塾系の文系理系比率調査では、男子は半々、女子は文系8vs理系2との情報も。)
ああ、ヨビノリ channel の人ね。科学技術賞を受賞なんていね
でも『先生』って。おっちゃんの方がはるかに年上じゃないの?
そこは実年齢の問題ではなく、敬意の現れってでな
ヨビノリ先生で思い出したけど、おっちゃんのX(ツイッター)ってフォローがく偏ってるよね。ヨビノリ先生以外だと、市岡元気先生とかくられ先生とか……。Youtube も似たなだし
(参考: Youtube だと ヨビノリ、GENKI LABO、科学は全てを解決する!)
これ。わしの個人的な嗜好情報を漏らすでない!
ごめんごめん
で、おっちゃんは『惰性と慣性で趣味数を追求し続け早〇十年な只のオッサン』って言ったけど、『只のオッサン』以外のは良く知らないな
只のオッサンなのは見ればわかるしな
オッサンというかジジイというか……
むっ!
見た目はさておき、いつごろから趣味数してたの?
幼少期から
幼少はウソでしょ!
HAHAHA😀
幼稚園以前の記憶は曖昧だが、小学生のころは
へ〜
(☝実はどうでもいい?)
だがし、若い時分は欲しい情報を入手する手段がほぼ書籍のみだった、歯痒い思いをしただ
えっ? インターネットとかスマホとかは?
惰性: フッ。わしが青少年の頃は、そんなものは未だない!
うそ〜ん。インターネットやスマホがない世界なんて、アリエナイ
それらを知った今となっては、わしも似たようなものだが。なければないで何とかやっていた、というところか
そうなんだ〜
で、幼少期から〇十年を経て、情報チャネルの神といえるインターネットが普及してきた時期は、仕事が忙しくて趣味数の時間を十分に取れず、引き続き歯痒い思いをしておった……
社畜乙
そしてに数年前、幾らでも時間を取れる段階に達し、く趣味数を堪能できる人生になっただ。めでたい
ヨカッタネ
(☝棒読み)
ところで、若いころから数学好きなら、なして数学科に行かなかったん?
嵌っていたのは、主に数理パズル/数理ゲーム系なのでな。本業にするより趣味で楽しむのが良い感じだと思った。それに、わしの実力では数学者として一線のレベルには到達できんだろう、との自己分析もあった
あっそ
(☝実はどうでもいい?)
話は変わるけど、Xのプロフィールに書いてるおっちゃんの生年月日って、これで合ってたっけ?
生年月日が大体って⸺
どゆこと?!
実は、年、月、日が全て素数になる、多少の脚色をした
出たよ。数学系の人ってか素数が好きだよね。知らんけど
まあな。忘年会などで居酒屋に行って下駄箱があると、思わず素数の番号を選ぼうとしてしまうんだな、これが。言うと、4で割った1余る素数が良い
(☝死語? 昭和の香り?)
、youtube のしがない数学徒 channel にある「私はロボットではありません」動画を見て、東急系某ファッションブランドにまつわる数が素数との指摘に、はとく深い感銘を受けた。特に、この数は4で割ると1余る素数だし
一般的なを訊いてまたまた話が逸れまくったけど、このブログで扱う話題って?
趣味数ブログの主な話題
わしが追及しとるのは数理パズル/数理ゲーム系、その手の話題が多くなると思う。余力があれば、ほかの数理的な話題も扱いたいが
う〜ん。数理パズルや数理ゲームがどうのとか言われても、あんましイメージ湧かな〜い
イメージか……。ふむ。若かりしころは、スマリヤン (R. M. Smullyan) 先生やガードナー (M. Gardner) 先生による数理パズル/数理ゲーム本のお世話になったものだが、その手の書籍は⸺
がくっ。そうか……そうだろうな
では、多くの書店でコーナーがあるパズル雑誌は?
あるねぇ
それは知っとるか。であれば、クロスワード系は語彙力が関係するから外すとして、有名なロジック系だと……Number Place か
何、それ?
ナンプレならあるよ
そっち系の名称か……。てニコリ愛読者だったわしとしては、『数独』押しなんだが……
数独? 本屋に積んであるのはナンプレなんちゃらしか見たないけど?
そうか……まあいい
一応、具体例も挙げておくか
☝Number Place/数独/ナンプレの例題とルール概要
そうそう。こんな感じ
ってか、この問題、どこから持ってきたん? 剽窃ダメ、絶対!
まあまあ。そう熱るなし
何で落ち着いてんの? 無断転載はマズいっしょ!
わしがそういうことをする人間だと決めつけられるのは心外だが……
心配すな。これはわしが独自に用意した問題だ
えっ? そうなの? ならいいけど……
って、どうやって用意したん? おっちゃんはナンプレ問題を作れる人なわけ? 実はパズル作家?
手作りではない。どうやったかと言うと、わしの書いたコンピュータープログラムを走らせて自動生成した
へ〜。おっちゃんって、そういうプログラムを作れる人なんだ〜
フッ、この程度は、な
ドヤ顔テラうざす!
HAHAHA😀
話が進まないんだけど
済まぬ済まぬ。話を戻すと⸺
数独/ナンプレ以外のパズル雑誌系は何か知っとる?
ほかのヤツかぁ……
クロスワードはなあ……。確かに雑誌の種類は多いし、良い暇つぶしにはなるが……。解くのに語彙力が必要だから、純然たる数理パズルとはちょっと違うような
語彙力とな?
解答に含まれる単語を知らなければ、解きようがないだろ? 縦横関係や当てずっぽう等により偶々マスを埋められたとしても、自分は正解したという納得感が得られないはず
なるほど、そゆことね
実際、語彙の少ない子供⸺例えば小学生低学年⸺が大人用の通常クロスワードを解くのは非常に辛い。だもんで、子供用クロスワードなるものがあったりするな。逆に、有機化学クロスワードなど、特定専門分野に特化した問題もある。その手のものは、大人でも専門外だとまず解けん
そんなのもあるんだ
ところで、大人でないと知らない単語って……アダルティなヤツ(www)?
またしょうもないことを……。というか、その手の単語は子供でも⸺特に男子は⸺妙に知っていたりするものだぞ。どこで覚えるのか知らんが
そっかも。で、おっちゃんはどこで覚えたん?
(☝そんな古すぎるネタは記憶にございません)
またまた、とぼけちゃって。まっ、女子でも耳年増な子とかいるしね
おまえさんも耳年増だった口か?
ひ・み・つ❤
ウザいな!
でもそうなると、子供が知らない単語って……う〜ん
いくらでもあるだろ。例えば、『確定申告』とか『年末調整』とか
これはまた妙な例を出してきたね。そゆのを知ってる子はゼロではないかもだけど……
確定申告について語る小学一年生とか、なんかヤダ
全くだな。では、話を戻すぞ
それから、間違い探しや点つなぎだが……これらも雑誌は結構あるものの……解き方は注意力の嵐って感じで数理パズル的ではないな
そうかもだけど。某ファミレスに行くとテーブルに間違い探し問題が置いてあって、ついやっちゃうんだよね〜
ぶっちゃけると、まあ、わしもだが。解くために荒業を使ったりしてな
間違い探しの荒業とな?
荒業ってほどではないかも知れんが、両眼立体視的な
両眼立体視?
ほれ、ステレオグラムってのがあるだろ?
ステレオグラム……ってなんか聞いたことあるような、ないような。う〜ん
あれだ。砂の嵐的な画像を焦点をずらす感じで見つめ続けると、突如として立体的な形状が浮かび上がる……
それだよ! 無理やり遠くを見たり近くを見たりするようにしてると突然、凸凹なナニカがキタ―――(゚∀゚)―――― !!、ってなるヤツ
(☝こういったアスキーアートはもはや死語? インターネット老人会?)
そゆのもあるねぇ。左右の画像がピタッとマッチすると妙に立体的に見える、みたいな
でも、あれっ? 間違い探しの二つの絵を重ねると、なんか立体的に見えるん?
いやいや。間違い探しの二つの絵は殆ど同じ図柄だから、単に一つにまとまって見えるだけだぞ
な〜んだ。つまらないじゃん!
別に立体視したいわけではないからな。間違い探しの場合、間違いのある個所は左右の図柄が微妙に違うから、平行法や交差法で一つにまとめて見ると、その箇所が妙にチラチラした感じに見えるんだな、これが
ほほ〜ん。そうなるんだ。ってことは、ステレオグラムの技で一つにまとめた後、チラチラ見える箇所を漁ればいいんだね?
左様。ステレオグラム愛好者であれば、気付いて同様なことをやっている人が結構いるのではないかな?
そうかもね。今度、某ファミレスに行ったときに試してみようっと。って、別に某ファミレスに行かなくても、間違い探しのパズル雑誌を買ってくればいいんじゃん
お試しあれ。とはいうものの、残念ながら、この方法は完璧ではない感触
え〜っ?! なして?
絵柄の違いの種類によっては、あまりチラチラしなくて間違い箇所を見つけられないことがある。わしの視覚認識能力が低いだけかも知れんが
加えて、歳のせいか、視力だか認識能力だかが低下してきている気もする。某ファミレスの間違い探し問題は間違いが10カ所あるが、5~10年前はこの技で7個前後までさくっと見つけられていたような。だがしかし、最近は4~5個しか見つけられないことが多い
駄目じゃん! なら、どんなタイプの間違いだとチラチラしにくいの? あと、某ファミレスの最近の問題は、チラチラしにくい間違い箇所が増えてるのかも。そこんとこ、どうなの?
いやいや。わし、間違い探し達人を目指しとるわけじゃないんでな。そういった詳細な分析はしとらんし、する気もない
そこは頑張らないと! もっと熱くなれよォォ!
どうしても知りたいなら、わしに頼らず、お前さん自身が頑張ればいいじゃろ
さ〜て。次の話題、行ってみよ〜❤
……まあいい。付け加えると、このステレオグラム技が全く使えないタイプの問題もあるぞ
出題者もさるもの、ステレオグラム対策を打ち出してきたってわけか〜。一体、どんな感じの問題なん?
(☝ステレオグラム対策のために考案された問題タイプなのかどうかは、定かではありませんが……)
反転間違い探しというタイプ。この種の問題では、2つの絵が左右反転しとるんでな。両眼立体視で一つにまとめられん
(☝上下反転しているタイプもある模様)
それはどうしようもないね。ってことで、本件はここまでかな
うむ
さて、人気はあるがあまり数理的ではないパズルは置いておいて、数独/ナンプレ以外の『ロジック系』パズルについて、もっと何か知らんか?
ほかの『ロジック系』かぁ……って、そうだ。え〜と、パズルの名前は色々だった気がするけど、マスを黒く塗ってくとドット絵になる
多分、『お絵かきロジック/ののぐらむ』だな。ほかには?
……足し算クロス(?)ってのもってみたけど、ウザいんでやめたし
わし的にはそのパズルの呼び名は『カックロ』なんだが……まあいい
(☝ニコリ厨?)
カックロ? って、なんか変な名前
元々は米国で発明されたパズルで、名称は『cross sum (クロスサム)』なんだが。ニコリ社が日本で展開した際の名称が『加算クロス』。その後、短縮されて『カックロ』、ってことらしい
あっそ
(☝名称の由来とか別にどうでもいい?)
……まとめると、そうったロジック系のパズルなどが趣味数の話題に含まれる
そゆね
でもでも、ナンプレとかお絵かきロジックとかの話題って……。問題をわさ出すとか? 解きかたの説明とか?
。パズル雑誌社のライバル的な発信をする予定はない。それに、その手のサイトは既にインターネット上に多数あるだろ。解説や『解いてみた』なら Youtube 動画にもあるし
(参考: ロジック系パズルの紹介サイトは、『ペンシルパズル 問題🔍』や『ニコリ系パズル 問題🔍』などでかなり発見できるのではないかと。Youtube にある解説動画については、Youtubeの検索窓にて『ペンシルパズル 解説🔍』等で出てくると思います。また、『数独 解き方🔍』ではニコリ社長直々の解説が見つかるはずです)
そうなんだ。でもでも、ありがちな路線じゃないとすると、ますます何するのか、わかんないんだけど?
ナンプレ⸺というか数独 (Sudoku) ⸺を含む幾つかのパズルは海外でも有名、それらを題材に数学的な考察をしている人が世界的にかなりおってな。そんな内容を紹介するとか。これが意外に面白かったり深かったりするわけで
へ〜。深いんだ
左様。は、コンピューターを使って問題を自動的に解く方法 (solver)、生成する方法 (generator)、難易度を判定する方法 (grader) とか。数学ではないが、パズルの歴史なども付帯的に
そういえばさっき、おっちゃんが書いたプログラムでナンプレ問題を自動生成したとか言ってたね。よく考えると、そんなの思いつくなんて凄すぎ
(☝自動生成云々の話は、『上記Number Place/数独/ナンプレ例題の出所に関する脱線』の箇所を開かないと出てきません。選択式の脱線内容を引用して恐縮です)
うーむ。期待を裏切るようで心苦しいが、パズル問題の自動生成はかなり古典的な問題で、既に大きな流れは良く知られている。だもんで、個別問題毎の味付けをするだけ。更に言うと数独は有名なんで、個別味付けレベルの詳細も、先人がいろいろな流儀を編み出している。そういうのを調べて、切ったり貼ったりひねったりしただけ、というのが実態に近い。独自の工夫が全くないわけでもないが
な〜んだ。単なる真似っこかい!
そうは言うがな、夢未さんや。科学技術というのは多くの関係者による地道な積み上げにより発展してきているわけで。著名な研究者でも、先人の積み上げがあってこそ成果を出せておる。勿論、偉大なる研究者は独自の積み上げ貢献分が大きいからこそ偉大なんだが……。わしのような趣味のジジイにあっては、ほんの少しでも積み上げできれば『結構頑張った』と言えるのではないかと
言い訳乙
むむむ。割と有名な数独では先人による積み上げが十分にあるから、わしが追加すべき要素は非常に少なくてラッキーだったのだが。これは即ち、真似っこというかコピペに近いかも知れん。それは認める。とは言うものの、数独ほど超メジャーではない他のパズルで同様なことをやろうとすると、先人による積み上げが少なくて、問題毎の個別味付けで妙に苦労するのが常
その口ぶりだと、他のパズルについても自動生成プログラムを開発してるん?
じわじわと、な
なんじゃ、そりゃ。でもパズル問題の自動生成って、やっぱりパズル雑誌社のライバル的になるんでは?
いやいや。生成『方法』を考察するのみで、生成『結果』を日々記事にして投稿するはない
パズル問題そのものじゃなくて、あくまでもパズルにかかわる諸々の話題を扱う、ってことね
そのとおり。、パズル雑誌に掲載されているロジック系パズルの中には、現時点では自動生成が容易ではないものもあるし、自動生成できる場合でも「コンピューター生成の問題はパズル作家が作った問題に比べ解き味が良くない」との意見もある。それゆえ、その種のパズル⸺特に前者のタイプ⸺では、作家による問題作成に頼っている状況と思われる
もっとも、わしのような自動生成志向派としては、幅や深さを追求する課題が残されとるわけで、挑戦心を擽られるところ
挑戦したけりゃどうぞ、って感じだけど……。自動生成が簡単なのと難しいのがあるのか〜。ナンプレはもう自動生成してるんだから、きっと簡単な部類なんだよね?
まあ、そうだな
なら、自動生成が難しいヤツって何なの?
一概には言えんが……。例えばクロスワードだと、単語の並んだ盤面ではなく『ヒント』の自動生成が難儀。お絵かきロジック/ののぐらむでは、解答候補のドット絵がいわゆる『ちゃんとした』問題⸺即ち別解がないもの⸺かどうかのチェックは比較的容易なんだが、『人間が見て意味のあるドット絵』の自動生成が面倒
ふ〜ん。ソウナンダ〜
(☝深く考えてない?)
あと、パズルの解き味ってのも、割と重要そうなポイントじゃないの?
御明察
でもでも、意味がわからないよ。それって何?
パズル作家/愛好家界隈で使われる専門用語(?)らしいが⸺
明確な定義があるかどうかは謎。わしの推測では、パズルを解いた後に感じる満足度や印象、ってところか
む〜ん。満足度とか……印象とか……。アバウトすぎ
満足度ってのは、素朴には『面白かった』あるいは『つまらなかった』と感じる度合いのことだと思われ。だがしかし、要は解いた人の感覚だから、定量化は容易ではないかも知れん。各人による違い/ばらつきもあるし。同一人物でも、パズルを沢山解いていると次第に解くのがうまくなってくるから、当然、解いた後の感じ方も変わってくるだろうし。まあ、官能評価分析ではありがちなことだが
面白いかどうか、って言われてもねえ。解くのが簡単だったか難しかったか、とかじゃないの?
パズルを解くのにかかった時間を測るなどすれば、被験者にとっての難易度は、ある程度定量的に把握できるだろうな。だがしかし、簡単なら面白いとか、あるいはその逆とか、そんな単純な関係ではないと思うぞ。恐らく、各人にとって程よい難易度があり、それに近ければ面白いんだろうな。逆に言えば、簡単すぎても難しすぎても面白くないってこと
なるほどね。『程よい加減の難易度』ってのは割と納得できるかも
加えて、解き筋も関係すると思われ。解き筋の詳細が、解いた後の諸々の印象にもなるのだろうし。『これは味のある問題だった』とか『無味乾燥な問題だった』とか『〇〇という新たな解き筋がアツイ』、などなど
むむっ、新たな謎。その解き筋ってのは何ですよ?
『解き筋』もパズル作家/愛好家界隈で使われる用語っぽいが、これもやはり、明確な定義があるかどうかは不明。わしの所感では、少なくとも三つの似て非なる意味があるように思われる。①問題を解き進める際に用いるコツや定石自体、②ある問題の中で何らかのコツ/定石を適用できる特定箇所、③色々なコツ/定石を使える箇所に適宜適用して問題を次第に解いていく全体的な流れ/手順/段取り。あまつさえ、それぞれについてパターン分類的な議論もあるかも知れん。混乱を避けるためには、例えば解き方、解き所、解き順など、用語を使い分けるのが吉ではないかな、と
とりあえず、コツ/定石の説明、プリーズ
そこか。パズルを解くとき、慣れない内は試行錯誤的になり、やたら時間がかかるのが普通だ。ところが、何問も解いていると、『効率的な解き方のパターン』的なものに気付くわけだな。閃きというか。で、その種のパターンが増えてきたり、それらの使い方に慣れてきたりすると、解くのが次第に速くなってゆく。そういった解き方パターンを一般的にはコツとか定石とか呼ぶ模様
ああ、そゆヤツね。私も、ナンプレとか解いてて突然うまいやり方を見つけたことあるよ。でもって、『私って、なんか賢いかも』ってなってムフフ、的な❤
コツや定石を発見する喜びを知りやがって! お前、許さんぞ!
⸺ってのは戯言だが。でもって、独自の解き方を発見した後、解き方の解説動画などを見てみたら、自分の発見した解き方が『初歩的な方法』扱いになっていて落胆、とかな
なんで知ってるの?! ガックシしたとき、おっちゃんはいなかったはずなのに!
フッ。誰もが一度は通る道、なのだよ
ぐぬぬぬ……。まっ、まあ、それはそれとして、解き筋も解き味に関係するとか何とか、って?
恐らくだが、解き筋⸺この場合は解き方⸺にも、素朴なものから凝ったものまでレベル的な何かがあるはず。解き所についても、発見しやすさ/しにくさ等がありえる。そして、それぞれについて各人の習熟度に見合った程よい加減があるのではないかな
加えて、解き順⸺つまり全体の流れ⸺についても、少数の解き方を延々と繰り返してゴリ押しするタイプの問題は解くのが単調になり、あまり面白くない気がする。幾つかの異なる解き方を適度に混在させて解くようなタイプが、モアベターのような
ワンパターンかどうかも、まあ納得できる意見だけど、やっぱしアバウト。おっちゃんはどうせナンプレとか沢山解いてるんでしょ? もっと実体験に基づく見解は無いの?
わしが嵌っていたのは別な種類のパズルなんで、数独/ナンプレはそれほど沢山解いていない。せいぜい、2,000問前後ってところか
そんだけ解いてりゃ十分でしょ!
うーむ。数的にはそこそこかも知れんが……。残念ながら、わしはパズル作家が作ったと思われるニコリのロジック系しか解いたがないのでな……。コンピューターによる自動生成問題と解き味を比べた経験はない
駄目じゃん!
⸺そんなこんなで、解き味自体の明確化や、その知見に基づいて解き味の良い問題を自動生成する方法を考察したり、などは今後の課題となる
そゆことか。なんか大変そう
そう言った時代の趨勢は⸺わしにはしい⸺激しく静観するしかないが。自動生成が比較的容易な数独/ナンプレなどは、現時点で既に席巻されつつある気もするし
ナンプレはもう自動生成が主流なんだ……。まっ、おっちゃんでも自動生成できるようなパズルだし
主流とまでは断言できないが、海外では多い感触。っと、わし自身も、運良く自動生成の幅や深さを広げられたら、時代の流れに多少は加担したことになるんだろうか
幅とか深さとか、儚い夢かもだけどね
むっ。ところで、「ステなんちゃら」とは Stable Diffusion のだな?
そうそう。それ
みに、pixiv 等にAI生成画像をアップしている人々は、Stable Diffusion 標準学習モデル以外の謎学習モデルを漁りまくり、LoRA や ControlNet といった各種の追加技も駆使している。なので、Stable Diffusion を素朴に使うだけでは、太刀打ちできん
そ〜なんだ。AI生成で pixiv するはないから、別にどうでもいいけど
って、あれだよ。どこかのブログで見た『AI生成のパチもんドラ〇もん』には笑った。にもパチもん、って感じで
それな。わしもってみたが、ろパチもんしか生成せんぞ。学習モデル漁りとか LoRA とかすればマシになるかもだが
そういえば、Stable Diffusion 最新公式モデルへの更新をしていなかったのを思い出した。いかん、いかん
えっ。ひょっとして、おっちゃんのPCでステーなんちゃらが動くの?
グラボのパワー的に微妙だったが、幸いなに実行できた。ブログ記事にちょっとした挿絵を入れたいときなどに使えるし、大変便利。一般的な御家庭に常備したい便利道具と言えよう
逸般的な誤家庭の間違いでしょ!
でもいいなぁ。のPCだとグラボがしょぼぎてダメなんだよね〜。Webサービスって手もあるけど、有料だったり、利用制限がきつすぎだったり。やっぱ、できるもんなら自分のPCにインストールするのが一番
ならグラボを換装するしかないな。お高いけどな
☝賀知夢未: ちくしょうめぇぇ! (なんとも恨めし気な表情……)
てなわけで、数理パズル/数理ゲームの素材をどう料理していくか、おわかり頂けただろうか?
雰囲気はね。でも、パズル雑誌の『ロジック系』だけだと題材が少なそう
ふむ。そこか。最初に言っておく。パズル雑誌等に出題されている『紙と鉛筆』パズル (paper-and-pencil puzzles) のロジック系に限っても、実は種類がある
え〜? そうなん?
具体的には……そうだな。この手のパズルをブラウザ上で遊べるにする『ぱずぷれ』なるアプリがある。『ぱずぷれ🔍』でサイトに行けると思う。そこで『全パズル』タブを選ぶと実装済のパズル一覧が出てくるなんで、見て欲しい
どれ…………
(そしてスマホすりすり)
(参考: パズル名称だけ一部列挙しますと⸺ぬりかべ、クリーク、モチコロ、ぬりぼう、のりのり、LITS、島国、ペイントエリア、へやわけ、黒どこ、やじさんかずさん、スリザーリンク、ましゅ、ヤジリン、スラローム、バッグ、カントリーロード、リフレクトリンク、パイプリンク、リングリング、アイスバーン、バーンズ、橋をかけろ、ホタルビーム、四角に切れ、ファイブセルズ、天体ショー、ヤギとオオカミ、カックロ、数独、フィルオミノ、波及効果、ごきげんななめ、タテボーヨコボー、美術館、シャカシャカ、修学旅行の夜、他多数……)
ってマジだ。ぱっと見でも百種類以上ありそうじゃん!
左様。に、紙と鉛筆パズルに限っても題材はそうすぐには尽きない。あまつさえ、それらは数理パズル/数理ゲームのの一部にすぎない
なんですと?! なら、ほかにはどんなのがあるん?
トランプのパズルやゲームも、反射神経的な⸺例えばスピード⸺など一部を除き、含まれるぞ。知っとるとは思うが、トランプパズル/ゲームの種類もかなりある
(参考: トランプゲーム紹介サイトでは、60+α程度の種類について説明されているケースが多いようです。マイナーなゲームを漁れば、もっとずっと多くなることでしょう。多分)
大貧民!
ローカルルールが多数あるだな。名前自体、大富豪なのか大貧民なのかはっきりせんし。まあ、わしはハーツ (Hearts) 推しだが
ハーツねぇ。やるっちゃやるけど、なんか人間関係がわるくなりそ〜
その傾向は無きにしも非ず。で、他のタイプとしては⸺
(☝『非常に厳しい』程ではないものの、かーなーり古い)
何だ、藪から棒に?
トランプゲームで趣味数の話とかあるわけ?
ナンプレみたいなパズル雑誌の問題だったら、自動生成がどうのとか趣味数っぽい話題がありそうなのは、まあ何となくわかったんだけど。大貧民やハーツは、雰囲気として全然違うよねぇ
なるほど、その点か。大貧民やハーツといったトランプゲームでは、問題生成に相当するのは、強いて言えば最初にカードを配る初期設定だが、単にランダムに配るだけだし。数理的に興味深い議論は殆どないな
でしょ、でしょ。駄目じゃん!
まあまあ、そう熱るなし。トランプゲーム等では、パズル雑誌問題とは別な観点の議論がある、ってことだ
えっ、そうなん? なら、その別な観点って何ですよ?!
主に、プレーヤーが手を進めていくときの上手いやり方に関する考察だな。勝率を上げる方法というか、進め方の戦術・戦略というか。コンピューターゲーム風に言えば『攻略法』ってところか
ほほ〜ん?
プレイを重ねていくと誰でも暗黙知的に次第に上手くなっていくものだが、上級者はどういう考えで出す札を選んでいるか、ある程度はルール⸺つまり形式知⸺として書き出すことができる。そういった先人の知恵的な戦術・戦略は修行中プレーヤーの上達に役立つから、人間向けの解説もそこそこあるぞ。例えばハーツだと、『トランプ ハーツ 戦術 戦略🔍』などで幾つかその手のサイトが出てくるはず。大貧民なら『トランプ 大貧民 戦術 戦略🔍』とかだな
むむむ。細かいことは謎だけど、攻略サイトみたいなのがもうあるわけだし……。何となく話題がありそう、って気はしてきた、かな
だろう? 更に言えば、そういった戦術・戦略をコンピュータープログラムに埋め込んで、自動プレイヤーを作ることもできる。更に、ChatGPT や Stable Diffusion といった生成AIに使われているディープラーニング技法等を用いて、ルール化しにくい暗黙知的なノウハウを刷り込む試みもある
え〜。コンピューターの自動プレイヤーなんて、本当に作れるのかなぁ?
おや? お前さんはトランプのWEBサイトやアプリで遊んだことはないのかな? あるいは、遊んだことはあるものの、常に対人のオンライン対戦のみとか?
それなりに遊んだこと、あるし。主に大貧民とか7並べとかだけど。ハーツは、やるとなんかムカつくことが多いんで、あんまり。あと、オンライン対戦は登録が面倒いからしないよ。何て名前だっけ? 一人で遊べるヤツ
シングルモードなどと呼ばれる遊び方だな。その際、対戦相手は誰だと思っとる?
うっ。それは、えっと……
ひょっとして、裏に人間の黒子が多数、張り付いて相手してくれているとか思っとるのか? 対戦はいつでもできるのだから、深夜でも誰かがシフトで張り付いとる、的な。だとすると、実にブラックなお仕事と言えよう。また、インターネットに接続していない状態のゲーム機でトランプアプリを遊んでいる場合、一体どうやって黒子とやり取りしているのか? 裏で密かにネットワーク通信している掟破りか。はたまたテレパシーか?
そっ、そんなこと、考えてないし。多分、えっと、そう、アプリがやってるんだし
そうだろう、そうだろう。それこそが正に、コンピューターによる自動プレイヤー
ぐぬぬぬ……それってつまり、自動プレイヤーはとっくに作られてて、アプリとかに組み込まれてる、ってこと……なのかぁ
左様
でもでも、トランプアプリのために作ってるんなら、それってビジネスじゃん。お仕事で自動プレイヤー開発じゃん。なんか趣味数っぽくない!
趣味でやるかプロなのかによらず、研究的な要素はずばり、より強い自動プレイヤーを実現するための方法を追求するところ。人間の熟達プレイヤーの進め方を観察してルールを抜き出し、プログラムに埋め込む方法がよいのか。ディープラーニングで暗黙知を刷り込むアプローチがよいのか。はたまた、それらを合体させる巧妙な方法があるのか。そして、各研究者が鍛え上げた自動プレイヤーを持ち寄り、対戦させて優劣を競う。更に、勝利した自動プレイヤーについて、なぜその方法が強かったのか、議論・考察する。などなど
どうだ? 様々な話題が出てきそうだろ?
なんか自慢げな言い方が鼻につくってゆっか妙にムカつくけど、トランプゲームについても色んな話題がありそうだってのは、まあわかりましたよ、と
うむ、うむ
でもって、もう一つ、疑問があるんだけど
はて?
トランプのパズル/ゲームって言ってたけど、大貧民とかハーツとか7並べとか、そ〜ゆ〜のは雰囲気としてパズルじゃないよねぇ。トランプのパズルって何なの?
なるほど、その点か。パズルに相当するのは、いわゆる一人遊びってヤツだ。トランプの場合、何でもゲームと呼ぶ傾向がある感触ゆえ、一人遊びはパズルの一種という認識がやや薄いのかも知れんが
一人遊びって……ぼっちじゃん! 大貧民を一人五役で黙々とプレイするとか、相当ヤバす
うーむ。そのような遊び方をする者がいるとすれば、確かに極まっておるが……。そうではなく、一人でプレイすることを想定して作られた遊び方のことだ。例えば、クロンダイク (Klondike) やフリーセル (FreeCell) などが有名だと思うが、知らんか?
それな! わかる〜。そゆのも結構プレイしてっし。一人で解いてく感じだから、確かにパズルっぽいかも
そうか。分かってくれたか。っと、先程つっこみがあったから先回りしておくが、トランプ一人遊びについても、他のトランプゲームの場合と同様、問題の自動生成というか初期配置決定はほぼ自明だ。単にランダムシャッフルして並べるだけだからな。そして、やはり先程の場合と同様、自動プレイヤー的な話題がある
ふむ、ふむ。なるほど……
って、あれっ?
ん? 何か?
大貧民とかハーツとかの自動プレイヤーだったら、シングルモード⸺だっけ?⸺で遊ぶ人の対戦相手として必要だから、作る意味があると思うんだけど。一人で遊ぶフリーセルとかの自動プレイヤーって、遊ぶ人の代わりに勝手に解いちゃうんでしょ? それって楽しみを奪う行為じゃん! なしてそんなもんを作りたがるわけ?
そういうことか。それは中々に核心を突いた疑問だな。何事も、実利性がありビジネスに繋がるかどうかを重視する観点は常にある。研究分野でも、工学系なら『産業上の応用』があるかどうかが重要な判断ポイントだ。だがしかし、純粋数学や物理といった自然科学系は、基本的には『世界の真実をより深く知りたい』という知的好奇心で突き進んでいくものゆえ、社会に役立つ応用があるかどうかは、まあ二の次だ
えっと……そこまで深いことを訊きたかったわけじゃなくて……
実は何を隠そう、この趣味数サイトも、実利性など考えず知的好奇心ネタ120%を予定しとるんだが。これぞ正に趣味。稀に趣味と実益なこともあるかも知れんが、それは結果論ってことでな
まっ、まあ……趣味数サイトの方針はそれでいいって思うけど……
お前さんが先程の疑問を呈した裏には、心の片隅に『フリーセル自動プレイヤーを作ったらフリーセルアプリに使うべし』という実用性を求める気持ちがあると推察される。敢えて言おう、非実用性上等である、と。もっと自由になれ。作ったものを実用品に仕立て上げなくてもよいではないか
実用品っつっても、まっ、ゲームアプリなんだけどね。でもアレか。『たかがゲーム、されどゲーム』的な?
頗る深いな。どこかで聞いたような台詞ではあるが……
将棋囲碁リバーシ麻雀花札
夢未: だあるんだ。
惰性: 左様。っと、そうだ。お前さんは Nintendo Switch を持っていると思うが、『世界のアソビ大全』は知っとる?
夢未: 当然でしょ。しかして、アソビ大全の中のもみんな含まれるの?
惰性: 100%ではないが、。トランプ系以外だと、コネクトフォー、五目ならべ、チェッカー、ドット&ボックス、ヘックス、マンカラ、リバーシ、等々。そのうえ、アソビ大全には入っていないが、これらに類する別なパズル/ゲームも色々あるぞ。
夢未: そゆのも含まれるんだ。ならネタは尽きないね。
惰性: ルービックキューブなど、上記以外のタイプも更に各種ある。そんなこんなで、ネタは尽きないか、全ネタをカバーする前にわしの寿命が尽きそうだ。
15パズル、箱入り娘、ラッシュアワー、云々
夢未: なんですと! 数理パズル/ゲーム多ぎ!
惰性: てな状況なんで、当面は、どんなパズル/ゲームがあるか紹介する記事を上げる予定。パズル/ゲーム毎の各論はその後かな。
夢未: そっか。なら、相方をしてれば全貌がわかるって寸法ね。
惰性: 左様。所詮はわしが把握した範囲だから、完全網羅には程遠いが。
夢未: 完全網羅なんてヤバそうだし。おっちゃんが整理する範囲だけでも、そこそこ多いんでしょ?
惰性: まあな。
趣味数ブログ開設の動機など
夢未: どんなネタを扱うかは見えてきた気がするけど、、なんでブログを始めることにしたん? しがない趣味数徒なら、適当に自己完結してれば良いじゃん。
惰性: 実際、今までの〇十年はそうしてきたな。だがしアレだ。
夢未: アレって何よ?
惰性: 調べたり、考察したり、プログラムを作って走らせて結果が出たり等々、る程度の知見が溜まってきたんでな。整理して公開したら、多少は世の趣味数な方々の参考になるかもしれんと思った。それに、ROM専しとるより文章とか書いたほうが、ボケ予防に効くというし。なおかつ、情報発信すれば⸺運が良ければ⸺同好の各位から興味深い関連情報を頂ける可能性もあり……。
夢未: そゆね。おっちゃんの作った怪しいブログに人が来てくれるか謎だけど、行動しなければ絶対ゼロのだからねぇ。
惰性: 。
夢未: 、そんな怪しいブログにあたしが駆り出されてる理由も謎なんだけど。
惰性: ずばり、の説明が暴走したのストッパー。
夢未: はは〜ん。このブログ紹介でも数回、ワカメな言ってたしねぇ。主に脱線ネタの中で。
惰性: 脱線ネタは本筋ではないので、暴走しても真剣にめる必要はないが。
夢未: なんとなく察して、り止めなかったけど。
惰性: 一方、本編の説明中では、お前さんがハテナ顔の、説明が悪いので工夫を凝らすべきタイミングだ、とわかる。ての有名なパズル/ゲーム作家を「ミリ知ら」と言われた、などなど。
夢未: っては、変に格好つけてわかったフリはしないほうがいいんだね?
惰性: 自然体の方向で頼む。関連して二大目標も設定した。
夢未: 目標とな?
惰性: ①お前さんにも趣味数に興味を持って貰う。②お前さんにも記事を書いて貰う。
夢未: 無駄無駄無駄〜〜っ。低すぎる目標は論外だけど、無理難題な目標もダメでしょ!
惰性: 確かに①は難物かもしれんが、②は別に趣味数の記事でなくてもOK、①よりは可能性がある。
夢未: でも、ここって趣味数のブログじゃん。
惰性: 『その他』のカテゴリーを作れば問題ない。
夢未: なんか適当。
惰性: さて、ほかにも言うことがあったかいな……。
夢未: とりあえず、こんなもんじゃないの?
惰性: そうか。
では皆さん、次の記事でお会いしましょう。
またね〜❤
夢未: あっ、そう。この記事のコメントは、ツイート『趣味数って何?』へのリプで是非、お願いしま〜す。